2019.11.10 大分戦●(2-1)残留確定は雲のように…ふわふわと流れていくのです…

戦術分析
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こんにちは。itiikiです。

残留確定をかけて臨んだ一戦でしたが、負けてしまいました…。16位湘南、17位松本ともに負けたので、勝てば残留確定だったのですが、すんなりとはいかないですね。次からのホーム2連戦が鍵になりそうです。大勢のサポーターの目の前で、残留を決める喜びを残しといてくれたのだとポジティブに考えましょう。僕も2戦とも駆け付けますので。

肝心の試合内容ですが、正直そこまで悪くはないです。特に前半は形も作れていましたし、守備でも相手の狙い通りにはさせていなかった。決定機はいくつかありました。アデが決めてれば…特に前半流れが来てる中で2点目取れてれば…残留には勝ち点1でもほしいところだったので、結果は非常に残念です。失点も流れの中で崩されて取られたのではないところが余計に悔しいですよね。そこらへんがふわっとしてて、サポーターみんながモヤモヤしてるところではないでしょうか。

今回はなんとなく捉えどころがない試合内容でしたので、特にこれといってテーマを絞る形ではなく、全体を振り返りながらポジティブな点、ネガティブな点を取り上げようと思います。

まずはスタメンから。

ガンバは前節から変更なし。大分はボランチを島川⇒長谷川、CFを後藤⇒オナイウに代えてきました。オナイウが効いてましたね。彼がロングボールのターゲットマンになり、フィジカルを利して攻撃の起点になっていました。ガンバは主に三浦が対応していましたが、オナイウを潰し切れなかった印象です。

では、まずはハイライト的にポジ点とネガ点をざっと挙げてみましょう。

ポジティブな点

・完全復調の宇佐美。2試合連続の鋭いゴール。運動量も増加しており、自陣へのプレスバックや下りてのビルドアップ関与など積極的な姿勢がみられる。

・矢島の前への展開力。運ぶドリブル、得点の起点になったワンタッチパスなど。湘南戦に引き続きIHとして印象的な活躍をみせている。前を後ろをつなぐリンクマン。

・守備のやり方が少しずつ整備されてきている印象。FWのパスコース制限はまだまだだが、アンカー脇の相手にボールが出たとき、左右CBが前に詰める守り方は有効だった。

ネガティブな点

・2失点ともにセットプレーから。特に1失点目はファールのクイックリスタートからというなんとも情けない失点。2失点目はCKから遠藤競り負け、ドフリーの相手に決められる。セットプレーも相変わらず弱い。

・前半の守備のやり方はある程度ハマっていたが、後半相手シャドーにIHの裏を狙われていた。また、CFオナイウのポストプレーをけっこう好きにやらせてしまっていた。

・言い方がキツくなってしまうが、菅沼を入れていた意味は?両失点とも菅沼の対応が後手になっている。ビルドアップ時のポジショニングが適切とはいえず、貢献が少ない。守備で貢献できないなら高尾でいいのでは?高尾の方が小野瀬とのコンビネーションで右サイドの活性化が期待できる。

・交代カードの切り方、それに伴うフォーメーション変更の意図がいまひとつ。井手口はまだしも、矢島を代えたのは?パト入れてのロング放り込みより、細かいボール回しでの崩しの方が可能性を感じられた。

 

というダイジェストになりました。こちらも決定機を作れていましたが、相手にも与えてしまっていたので、五分五分だとは思います。なおさら緩い守備からの失点がもったいないです。

今回は上に書いてるように、全体としてこのテーマで!というのが絞りにくいので、注目点をいくつかピックアップして解説します。まずはこちら。

 

① アンカー脇の守備方法の確立

ポジ点の3つ目です。これは前節湘南戦でもみられたやり方です。図にしてみましょう。

特にこの試合は、相手の好きにやらせまいと、FWも含めかなりプレスに行っていました。上図では、相手中央CBから左CBにパスを通した前半2:53のシーンを取り上げています。ここでは左CBにボールが渡った瞬間に、IHの井手口がプレッシング。このとき、それまで井手口がみていた相手シャドーが空いてしまい、左CBからのパスを受けられる位置に動かれますが、

井手口がプレスに行くのと連動して、後ろのCB(ここでは右の菅沼)が相手シャドーの動きに詰めにいきます。このカバーの仕方はあらかじめ用意されたものでしょう。なぜなら動き出しのタイミングが速いからです。その速さのおかげで、相手に前を向かせる時間を与えず、スムーズな攻撃の展開を妨げることができていました。相手は前を向けないので後ろに戻しますが、今度は菅沼が空けたスペースを再び狙ってきます。上図ではCFのオナイウが入ってきていますが、WBが動くケースもありました。いずれにしてもそれも想定済みなので、真ん中の三浦か左右WBが上手くカバーできていました。前半に限ってはという注釈をつけねばなりませんが。

少なくとも3-5-2をやるようになってから、前々節川崎線まではこのような守備方法が確立していなかったと思いますので、少し進歩はみられますね。

 

② 1得点目のシーン解説

この試合のピークです。もっと見所を増やしてほしいです。

特筆すべきは遠藤の縦パス、矢島のワンタッチパスです。

ビルドアップの局面で遠藤がボールを持ったシーン。ドリブルでこの位置まで持ち運んで、鋭い縦パスを矢島に供給。上図でも分かるように、ほとんど隙間のないところにバシッとパスを通す技術はさすがです。

その後の矢島もすごい。そこそこの球速のパスを右足インサイドで、ダイレクトで白丸のスペース=アデが触りやすい位置に繋ぎます。これめっちゃ難しいですよ。自分より後ろのスペースにダイレクトでボールの勢いいなしてパスなんて…。このシーンは鳥肌ものです。一瞬ですけど矢島の良さがぎゅっと詰まったシーンだと思います。パス受ける前にちゃんとアデの位置を確認して、狙ってパス出してますからね。ハイライトでも観れると思うのでぜひ観返しておいてください。

そこから、矢島に釣られた相手右CBの裏に宇佐美が走り込み、アデからのパスをワンタッチで前に流してニアズドン!!って流れです。このアデのパス、宇佐美のシュートはもちろん素晴らしいのですが、やっぱりその展開を生み出した遠藤と矢島のパスワークを賞賛したいと思います。この2人の働きあってこその得点です。

 

③ 気になる菅沼のポジショニング

ネガ点3つ目です。ビルドアップ時の関与が少ないですし、攻撃時のサポートの距離感も遠いのが気になりました。これで守備に抜群に貢献しているのであれば目を瞑るのですが…。

あんまりパス受けてないよなぁと思ってFootball LAB(https://www.football-lab.jp/oita/report/)のパスポイントをみると、ガンバのスタメン選手の中では藤春に次いでワースト2位でした。やっぱりかという感想です。川崎戦の記事で取り上げたとおり、ガンバのビルドアップ陣形は左右非対称で、右CBがせり出されて前にいくことが特徴です。その右サイドの数的優位を活用し、右WB、右IHが絡んで前進し、タイミングを見計らって右CBがインナーラップし、前線でも数的優位を生み出すことに強みがありました。下の図のイメージです。

この試合でもビルドアップ時は同じような形を取っていたのですが、菅沼が関与する場面は少なかったです。これでは右サイドの特徴を殺しているようなものです。3-5-2に切り替えた当初は右サイドの連携がイマイチだった印象ですが、最近は積み重ねてきたこともあり、高尾と小野瀬の連携に改善がみられてきたところだったのですが…。菅沼になってからは、右サイドが少し静かになってしまいましたね。小野瀬を右WBとして生かすのであれば、高尾との連携が必須だと思います。右サイドの深い位置で小野瀬がキープしたとき、高尾であれば近くまで上がってサポートするのですが、菅沼はそれほど上がって来ないので、小野瀬が孤立する場面がみられました(特に後半58:21のシーン)。課されたタスクに違いがあるのは分かりますが、パスを出すだけでなく、その後のサポートも意識してほしいところです。

 

④ 選手交代後のフォーメーション

後半20分に矢島⇒スサエタ、30分に井手口⇒パトリック、37分に菅沼⇒福田とどんどん攻撃的な選手を投入しました。スコアが2-1と逆転され、なんとしても得点が必要だった場面なのは理解できます。が、正直どうなんだ?と思うのが以下の点です。

・スサエタの投入は理解できるが、矢島を下げる?攻撃の組み立てで一番期待できる選手なのに…。

・井手口はそれほど効いていなかったので下げるのは分かるが、パト投入で宇佐美を一列下げるのは勿体なくないか?今一番得点が期待できる選手をゴールから遠ざける?ゴールの匂いのしないアデで良くないか?

・パト入れることでやっぱりパトめがけてのロングボールが増える。が、うまく収まらず効果的ではなかった。

というかんじで、なんだかパスサッカーしたいのか、放り込みサッカーしたいのか、よくわからないようになっていました。福田は右SBとして投入されたので、ガンバは4-4-2の形を取るわけですが、下図のようにいびつな形になっていました。

宇佐美が左に張らずに、かなり中に入り込んだ形です。これで上手くいっているかというと、そういうわけでもなく。この形・選手起用は用意していたものなのか疑問です。同じ4-4-2にするなら、矢島を置いておいてボランチにし、左SH福田、右SHスサエタ、2トップは小野瀬と宇佐美で良かったのでは?と思ってしまいます…。

そのような状況でも、1つだけ可能性を感じる場面があったので取り上げておきます。後半73:49~のシーンです。

遠藤からスサエタにボールが渡るタイミングで、宇佐美が相手のMFライン前のスペースに下りてきてボールを受けようとした場面。宇佐美が居なくなったことで、元いた相手MFとDFラインの前に新たなスペースができます。

そこに小野瀬が右サイドから侵入。アデも下りてきたタイミングでスサエタは狭い隙間を縫って縦パスを供給。さらにアデは小野瀬に落とします。

小野瀬が中に入ってきたことで、相手左WBの田中も釣られて中に入り、右サイドにスペースが生まれます。その空いたスペースに後ろからスサエタが走り込み、小野瀬から再度パスを受けたアデが右のスサエタに展開しました。ここからフィニッシュまでは至れませんでしたが、誰かが動くことで生じるスペースを、また別の誰かが連動して活用することができた良いシーンだったと思います。やはりスサエタ・小野瀬の同時起用は可能性を感じさせてくれますね。どちらも運動量があり、スペースを突く意識が高いので、連携が深まるともっといいサッカーをみせてくれそうです。それまで今季は時間がなさそうですが…。来季も両者とも居てくれることを願うばかりです。

 


といったところでしょうか。やはり取り留めもなくふわふわした内容になってしまいました。次節も同じメンバーでいくのか気なります。僕自身は、この記事やマッチプレビューでも触れてるとおり、右CBには高尾起用してほしいと思っています。ここ2戦相手が3-4-2-1の形でしたが、おそらく仙台は4-4-2で来るでしょうから、多少変化があるかもしれませんね。このふわふわした感じを払拭するためにも、多少の変化を加えたほうがいいような気がします。それこそ控えだったメンバーが奮起してチームの雰囲気を変えていってほしいですね。

次節で残留確定できるように、サポーターは変わらず熱烈応援していきましょう!

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