【緊急特別編】さらに小野瀬を褒めちぎる―引き留めるべく願いを込めて―

選手解説

2019シーズンお疲れさまでした。itiikiです。

今回は緊急特別編をお届けします。なぜかというと、最終節を終えた直後にこんな報道が出たからです。

G大阪にW流出危機 三浦と小野瀬が移籍打診認める - J1 : 日刊スポーツ
ガンバ大阪の日本代表DF三浦弦太(24)とMF小野瀬康介(26)が今オフ、流出危機にあることが7日、分かった。ともに他クラブから移籍の打診を受けたことを認めた… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)

ガンバファンならすでにご存じでしょう。ダメです!!ゼッタイ!!!まだ打診の段階とはいえ、今季を主力で戦った小野瀬、三浦を欠いては、来季に継続性もクソもありません。特に小野瀬、彼の替わりはそうそう務まるものではありません。後の報道によると、小野瀬には他クラブからの正式オファーが来ているとも、打診が殺到しているとも。これは全力で慰留せねばなりません!

ということで今回は、小野瀬を引き留めるべく願いを込めて、今季の活躍を色々な面から振り返り、彼が今後もガンバに必要だと実感してもらうための記事をまとめました。彼の良さを噛み締めるように読んでいただければ幸いです。

トップ画像の凛々しい小野瀬はおけまる@GaMba_K_O(https://twitter.com/GaMba_K_O?s=20)さんからお借りしました。ありがとうございます。

 

今季の成績

今季のリーグ戦34試合の出場データを振り返ります。

出場数30
先発出場28
出場時間2424分
ゴール7
アシスト4

完全に主力ですね。82%の割合で先発です。うち、フル出場が14試合です。欠場はケガ:3試合、出場停止:1試合なので、これらがなければ全試合出場してるでしょう。それだけ欠かせない選手だということです。ゴール数は7でチーム2位タイ、アシスト数は4でチーム3位タイでした。

これだけでも立派な数字にみえますが、小野瀬の良さを語るにはこれだけでは足りません。目に見える数字と、それだけで語れない部分があります。彼のプレースタイルを掘り下げるとそれぞれがみえてきます。

プレースタイル

シーズン通して小野瀬を観てきた方ならよくご存じだと思いますが、改めて彼のプレースタイル・持ち味を振り返ります。

縦へのスピード・推進力

彼がサイドで起用される大きな理由の一つです。飛び抜けて速いというわけではないですが、相手を困らせるに十分なスピードを備えています。確かな足元の技術もあり、ドリブルで持ち運ぶことが可能です。また、そのスピードを生かして裏への抜け出し⇒ロングパス一本からチャンスを作ることが可能です。また、スピードは守備にも重要な要素です。サイドは相手も速い選手を起用してくるので、それに対抗できなくてはなりません。それにWBは縦のレーンを1人で担わなくてはならないので、攻⇒守の切替時に長い距離を素早く戻る必要があります。「小野瀬をWBで起用するのは勿体ない」という意見には僕も同意ですが、彼以上にこなせる選手が居ないのもまた事実。来季の補強ポイントの一つですね。福田が質を上げてくることができれば良いですが。

高いクロス精度

ドリブル・フェイントで相手を外して、精度の高いクロス!がガンバの大きな武器になっていました。ガンバのストロングポイントといえば、昨シーズンは左サイドのコンビネーションからSB藤春が大外を駆け上がる形でしたが、今シーズンは小野瀬のいる右サイドがガンバのストロングポイントになっていました。ガンバの右サイド攻撃の指数は70、右サイドからのシュート率は16.8%でともにリーグ1位を記録。左サイドの指数が40であることと比べると、いかに右サイドに偏っているかがわかります。

さらに彼自身のクロスポイントは17.37でリーグ2位、攻撃チャンスビルディングポイントは60.41でリーグ5位を記録しています。過去の褒めちぎる記事でも書いていましたが、彼が右サイドでボールを持てばチャンス確定です。やっぱり数字にも表れていますね。↓の動画では小野瀬ピンポイントクロスが観れます。最高。

※ 各指数・ポイントはFootball LAB(https://www.football-lab.jp)様から拝借しています。

運動量と献身性(走行値)

小野瀬の走行距離とスプリント数について、集計した結果をツイッターで以下のようにまとめました(スプリントの単位は「回」の誤りです)。

書いているとおり、走行値が勝利に繋がるわけではありません。逆に劣勢な時ほど走らされることも多々あります。しかし上記値からわかるのは、彼がいつ何時であろうともチームのために走り続けていることです。それも懸命に。スプリント数にその姿勢が表れています。特にWBで起用されるようになってからは、最前線と最終ラインを行ったり来たり、縦の上下動でチームに多大な貢献をしていたことは、サポーター皆がよく知るところです。守備にも貢献できる攻撃的な選手というのはどこに行っても重宝されます。それでいて攻撃力も突出しているのですから、どこのチームも欲しがるわけです。

さらに、2トップの一角で起用された29節川崎戦では、前から相手のパスコースを制限するプレスの動きで、ガンバの守備の安定に貢献していました。これまでのガンバに足りない動きをみせつけてくれた喜びから、小野瀬がFWでいいのではないかという記事をまとめたほどです。すでに読んでいただいているかもしれませんが、後の項目と合わせて再掲しておきますので、そちらもご覧いただけると嬉しいです。

他の数値に触れておくと、走行距離1位を記録した試合が6、スプリント数1位を記録した試合が9でした。今年は藤春が離脱した影響もあると思いますが、立派な数値です。ちなみに、最終節は両者ともに出場していますが、走行距離は12.514kmで藤春に勝っています。勝てばいいというものではありませんが、やはりすごいスタミナです。

左右両足からの強烈なシュート

今季は7ゴールに留まりましたが、それは彼の起用位置であったり、献身性(シュートより味方へのクロス・パスを選択)による影響があります。仮に4-4-2の右SHを継続、もしくは3-5-2のIHかFWで起用されていれば、2ケタ得点に届いていたでしょう。それだけ強力なシュート力を持っています。これは僕が解説するまでもなく、動画が観る方がよく分かるので、今季の個人的ベストゴールとゴール未遂の2つを貼っておきます。

25節横浜戦のゴールは何回観てもすごい&最高。しかも利き足の逆・左足でのゴールですからね。遠藤とのパス交換からの独力での突破に痺れます。2つめはゴールとして記録されませんでしたが、バーとボールの衝突音がその威力を物語っています。33節松本戦も素晴らしいのですが、久しぶりにえげつないものが観れたなという印象が強いので、29節川崎戦のシュートを選びました。

「スペース」への高い理解

これこそが小野瀬の醍醐味です。ただ走るだけではなく、「味方にスペースを供給するために走れること」、相手の動きを観察し「適切にスペースに入って来れること」。この「賢さ」こそが、監督が小野瀬を起用したくなる最大の理由だと推察します。そして、それを厭わず実行できる献身性を持ち合わせている。素晴らしい選手です。ここについて詳しく書き出すと長くなってしまうので、過去の記事を貼っておきます。上で触れていた前プレスと合わせてご覧ください。

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ガンバ大阪の戦術を主に分析するブログです。

 

ここまで書いていて思うのは、小野瀬は本当に良い選手だということ。本当にね…、何度でも言いますよ。

これらのプレーススタイル・持ち味がどの位置で活かされるか、今季の実績と推測をふまえて、次の項目を考えました。

プレー可能エリア・ポジション

今季は小野瀬は4-4-2の右SHと、3-5-2の右WBをメインに起用されました。しかし彼の持ち味を考えると、プレー可能エリア・ポジションはそれだけにとどまりません。分かりやすく図化してみます。

(CF:センターフォワード、ST:セカンドトップ、WG:ウィング、OH:オフェンシブハーフ、CH:センターハーフ、SH:サイドハーフ、DH:ディフェンシブハーフ、WB:ウイングバック、CB:センターバック、SB:サイドバック、GK:ゴールキーパーの略です。いまさらですが。)

4バックと3バックではピッチの範囲の捉え方は異なりますが、3バックを基本にピッチを縦に5分割すれば、4バックの行動範囲もカバーできます(分かりやすくするために、できるだけ1ゾーン1ポジションの割り当てにしていますが、実際は各ポジションのカバー範囲はもっと広いです)。青色を今季の出場実績のあるエリア、赤色をプレーできる可能性を秘めているエリアに分けました。

今季は右WBが主戦場でしたが、試合中の働きぶり・ポジショニングを観察すると、単純に右端のレーンだけではなく、より内側のレーンにも適性があるといえます。最近の試合では攻撃への切替時に、明らかに内側に位置取ることも増えています。1試合だけですがFW起用されたときは、下りてビルドアップに関与する動きや、ミドルレンジからシュートで相手の脅威になっていました。体躯的に純粋なCFの役割までは担えませんが、赤く塗ったように、ST以下の前目のポジションならどこでもできると思います。

特に逆サイドですが、こちらも可能性はあるのではないかと考えています。小野瀬は右利きなので、逆足のストライカーの役割です。ドリブルが得意なので、カットインからのシュートも打てるのではないかと。左足も使えますし、相手DFからすれば、縦か中かどちらに行くかわからないので、嫌な選手になるんじゃないでしょうか。今のガンバのやり方でいっても、左で起用することで、最後のフィニッシュの役割も期待できそうです。それには小野瀬と同じくらい正確なクロスを上げられる選手が必要ですが。

そもそもの話、今季WBをやっていたこと自体がイレギュラーなのです。本来はもっと前の位置で、チャンスメークとシュートに専念させるべき選手です。一方で、WBを経験することが、彼の成長に繋がった部分はあると思います。WBには攻撃参加と守備面での貢献が求められます。その経験により、守備のタスクもこなせる、よりマルチな選手に成長したのではないでしょうか。今後どのような選手が補強されたとしても、また仮に彼が移籍したとしても、どこかしらに必ず居場所(ポジション)をみつけられる、そんな貴重な選手だと思います。

イケメン・若さ

最後はこれです。男の僕からしてもカッコいいなと思います。その中に可愛らしい表情・行動をみせるのが、彼の人気の秘訣なのかなあとか思ったり。女性ではないので分かりかねる部分もありますが…。

でも冗談ではなくて、これも大事な要素の一つです。数字をみていないので何とも言えませんが、彼のグッズ売り上げは相当なものではないでしょうか。実際にスタジアムでは背番号8のユニフォーム、グッズを身にまとっているサポーターを多く見かけます。人気の高さを実感します。見た目・プレーの質の高さともに、ガンバの「顔」になり得る選手だと思います。そういう意味でも手放してはいけない選手です。さらにはまだ26歳と、これからチームの主軸を担っていくことができる年齢ですし、まだまだ伸び代があります。他クラブからすれば宝石のように映るはずです。

彼のおかげで増えた売上を、しっかり評価額・年俸に反映させてほしいです。ここで「誠意」をみせないと、後で絶対に後悔しますよ、ガンバフロント様。

 

まとめ

上記のまとめです。

  • 今シーズンのほとんどの試合に出場し、目にみえる結果(7ゴール4アシスト)を残している。
  • 小野瀬のいる右サイドが、ガンバのストロングポイントになっていた。
  • 豊富な運動量とスピードでチームの攻守に貢献。
  • スペースを利用・創出できる賢さと献身性を備える。
  • 幅広いエリア・ポジションでプレー可能。
  • イケメン、まだ若い。

以上、絶対に手放してはいけない選手だということがよく分かります。これだけの資質を備える選手はそうはいません。来季小野瀬がいないとなると、穴を埋める補強は必須ですし(到底埋まるものではありませんが)、戦い方そのものを変える必要に迫られるでしょう。小野瀬の質を生かす「戦術・小野瀬」な部分がありましたので。

しかし、僕がこれだけ書いても、サポーターがどれだけ彼のことを想っても、チームが慰留に努めても、最後に決断するのは小野瀬自身です。彼が考え抜いた末に移籍を決断するのであれば、そのときは彼の判断を尊重するしかありません。

それでも、ガンバで一緒にタイトルを取る!と思い、残ってくれるのであれば、もう何もいうことはありません。小野瀬の背番号を身にまとい、来季を幸せな気持ちで迎えることができます。来季ユニ買うつもりだったんです。お願いだから残って…。

来季もパナスタで、小野瀬のチャントを全力で歌えることを祈ります。そして、サポーターみんなの想いが届くことを願っています。

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