ごきげんよう皆様。
今回は、京都サンガの新ホームスタジアム「サンガスタジアム by KYOCERA(正式名称:京都府立京都スタジアム)」のこけら落としに参ってきましたので、感想・写真とともにご紹介します!
最初に一言でいっておくと、最高の観戦環境でした!ピッチ上の選手が近くてコーチングの声も丸聞こえです。また行きたい!ってなること間違いなし。
白く舞っているのはホコリではありません。雪です!この日は今季一番の大雪・極寒でした。亀岡は京都市内よりも一層寒い場所なのです。
サンガスタジアムを独自採点!
しちゃいます!(★5点満点)
アクセス① :★★★ (最寄駅まで)
アクセス② :★★★★★(最寄駅から)
臨場感 :★★★★★
ピッチの近さ:★★★★★
周辺利便施設:★★★
スタグル :★★★
自然の豊かさ:★★★★
トイレ綺麗さ:★★★★★
階段の安全性:★★★★
木ルーバーのカッコよさ:★★★★
また行きたい度:★★★★★
そこまで他スタジアムに行ったことないので、比較対象が乏しいですが、こんなかんじ!収容規模は違いますが、パナスタにも引けを取らない臨場感です。
(最後の方は僕の職業柄気になるポイント)
アクセス抜群かつ自然を味わえる立地
「JR嵯峨野山陰線「亀岡駅」から徒歩約3分」と公式にはありますが、最寄駅直結といっても過言ではない近さでした。
駅のホームから。
駅を出てスタジアムへ向かいます。
あっという間に到着!
ちなみに駐車場はありません。必ず公共交通機関で行きましょう。桂駅からバスもあるようですが、JR利用が一番手っ取り早いと思います。試合当日は増発してますので、激混み満員電車ということは無いと思います。行きはね。帰りはあきらめましょう。
といっても、この日の観客数が約1万8千人でしたが、さっと退場したのもあって30分程度の列待ちで済みました。J2リーグ戦の動員数であれば、待ちはもっと少なくなるはずです。最大収容人数でも約2万1600人ですので、とんでもない混雑は生じないかと思います。
土地柄について、写真から分かるように、自然豊かな場所に立地しています。JRで行くとトンネルが長いですが、途切れ途切れに保津川の渓谷を垣間見ることができます。夏は涼しい気分を味わうことができるでしょう。(冬はとてつもなく寒いです。盆地の京都市内よりもさらに)
あとは、近くにイオンがあることが便利だと思われます。今回は立ち寄っていませんが、必要なものがあればすぐに買うことができますね。
それではお待ちかね!スタジアム内部をご紹介します!
とくと味わえ臨場感!これが“球技専用”スタジアムだ!
語るより写真を見てほしい。そして、現地で観てほしい。きっとやみつきになるはずだ!
いかがでしょうか。僕のひよっこなカメラの腕前でも、スタジアムの臨場感、そして「ピッチの圧倒的な近さ」が感じられるのではないかと思います。(もっと撮り方こうしたらいいよ!というのがあったら教えてください。ぜひとも)
“球技専用”としているのは、ラグビーやアメフトでも使用可能だからです。ただし、使用頻度からするとサッカー特化なのはいうまでもありません。“専用”スタジアムはやはり最高です。迫力が違います。日本に今後、このようなスタジアムが増え、サッカー人気が確固たるものになることを願うばかりです。
結果は2-3でサンガの負け。しばしばやられていることはありましたが、J1の上位チーム相手によく戦っていたと思います。今季はこの圧倒的スタジアムの熱風を追い風に、優勝してJ1まで駆け上がりましょう。
場内の施設が便利
・NHK大河ドラマ『麒麟がくる』が放送中ということもあり、大河ドラマ館が併設されています。お土産をけっこう置いていますので、遠征に来られる方は便利かも?
・室内フードコートがあります。テーブルがあって腰を落ち着けられるのが助かります。スタジアム内は座席か地べたしか、大概食べるとこないですからね。この日のように外がめちゃくちゃ寒いときはありがたいです。
・クライミングがあります。便利?なのかは分かりませんが、旗を振る握力を鍛えられそうです。分かりにくい写真ですみません。これしか撮ってなかった。
・コンコースの内側にも外側にもグルメの売店があります。写真はありませんが。列がばらけますし、どこからでも買いに行けるのが便利です。
スタジアムの課題と展望
・周辺の工事が未完了
これは仕方ないです。これが終わった先に、もっと広大なイベントスペースができるのでしょうか。見栄えももっとよくなるでしょう。期待です。
・飲み屋が少ない
駅前といえど亀岡は正直、田舎寄りの場所です。夜は京都市内から帰宅する人がほとんどでしょう。そして特別人口が多いわけでもない。ゆえに駅前がそれほど賑わっていません。飲み屋が少ないのです。せっかく亀岡にスタジアムを作ったのだから、試合後の滞留人口を増やすことで、亀岡経済の活性化を図るべきでしょう。僕が飲みたいだけじゃないですよ決して!勝った試合の後はすぐにでも祝勝会をしたいでしょう?
それで遅くなったからといって、宿泊者が増えるかも→ホテルができる→泊まったんだから観光して帰ろう→さらに亀岡が賑わう、という経済のサイクルを回せるかもしれません。京都府民として応援します。
・京都サンガがJ2
これを言ってしまうと身も蓋もないのですが、J2の観客数には勿体ないスタジアムです。あの臨場感最高のスタジアムは、人気あるクラブとして観客席を満席にしてこそ威圧感を相手に感じさせる、“圧倒的なホームスタジアム”に成り変わるはずです。がんばっていきましょう。
一方で、J2の観戦に来られた方がこのスタジアムを味わうことで、専用スタジアムの必要性を感じ、日本全体に専用スタジアム建設の機運が高まるトリガーになり得るかもしれません。それだけのポテンシャルがあります。もっと盛り上げろサッカー観戦環境向上!!
ちょっとニッチな魅力解説
独自採点の項目で取り上げていた点に触れておきます。職業柄な視点が多分に含まれています。
・トイレ綺麗さ:★★★★★
さすがに写真はありません。あったらダメです。そして当然なのですが、めちゃ綺麗です。男子トイレしかわかりませんが、設置個所数、設置便器数ともに十分かと思います。満足。
・階段の安全性:★★★★
これは主にパナスタに比べてという視点です。パナスタはコスト削減のため、金属材料が多く、特別な塗装等なく使用している印象があります。一方で、サンガスタジアムはRC階段に防水処理をし、滑りにくい仕上げをしています。下の画像にはありませんが、幅の広い屋外階段には、2列に分けるように真ん中に手すりが設置されています。正直、パナスタの階段は雨が降ると滑りやすいですし、帰路の際、誰かこけたら危ないだろうな~と常々思っていたので、サンガスタジアムの階段は手が行き届いているなという印象を受けました。地味に大事なポイントです。
・木ルーバーのカッコよさ:★★★★
なんと、下から仰いでみえるスタジアムのルーバーは、すべて京都府産の杉材なのです!RCや金属材との組み合わせが、クラシックなテイストを醸し出していてカッコいいです!
だいたいルーバーに使用されるのはアルミ材で、木に見えるのも木目調のシート張りが多いのですが、サンガスタジアムは本物の木材を使用しているのです。当然コストは高くなるのですが、亀岡の自然環境との調和を図ること、また京都府産の木材を使用することで、その振興を図ることが目的とされているのだと思います。
ちなみに★4にしているのは、もっと他の部分でも木材使用してほしかったからです。予算的には難しいのでしょうが。
・(採点項目にはないが)手すりもちょっと工夫してるぞ!
下の画像をみてもらえれば分かりますが、手すりが単純にまっすぐな向きになっていないのです!たぶんこれには2つ効果があって、1つは風を妨げること、もう1つが建物の見た目にリズムを与えることです。材の向きを変えつつ一定の規則で配置することで、単調な見た目の印象をさけ、スタジアムに躍動感を与えることを目的としています。遠目には分かりにくいですが、スタジアムに近づくにつれて高まるサポーターの鼓動に応じるかのように、スタジアムも躍動しているように感じさせるのです。
まとめ:ぜひとも観戦に行きましょう!
この一言に尽きます。最新鋭なだけあって、多分日本でも最高のスタジアムの1つです。箱がそれほど大きくないという課題はありますが、臨場感という点では群を抜いているでしょう。バックスタンド席が自由席なのも大きい。低価格でピッチに極近い場所で観戦できるのは、最高という他ありません。
このような専用スタジアムが増えれば、日本のサッカー人口(プレイヤー、観戦者とも)が増えるのは間違いありません。これまで野球と比べられがちでしたが、劣っていたのは伝統とスタジアム環境だと思います。野球はすべて専用スタジアムなので、総合陸上競技場を主体としたサッカーの観戦面での魅力は劣っていたと思います。
しかし、このような専用スタジアムが増えれば、きっとサッカーの魅力はこれまでよりも伝わっていくはずです。それが長年続くことで伝統となっていけば、ヨーロッパのサッカーに追いつき追い越すときが来るはずです。
そのためにも、まずは皆様観戦に行きましょう!そして、その魅力を周囲の人に伝えてください!
そこには圧倒的な観戦体験が待っています!
コメント